屍都市
包囲がどんどん狭まる。

華鈴の姿が、醜悪なゾンビ達によって見えなくなる。

その姿が消える、最後の最後に。

「ドジ踏んじゃったっ、あとよろしくね、理子」

おどけたように。

華鈴はペロッと舌を出した。

「いやぁああぁあぁぁぁ!!!華鈴んんんんっっっ!!!」

理子の悲鳴が公園に響き渡る。

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