屍都市
あの地下鉄ホームが駄目ならば、この駅からも脱出は不可能という事になる。

「どうする?」

雄大が山田の指示を仰ぐように見上げる。

しばしの黙考をする山田。

もし判断を誤れば、自分だけでなく雄大をも危険に晒す事になる。

が、ここにいても状況は変わらない。

…可能性を信じて前へ。

「よし、地下鉄のホームにいってみよう」

山田は雄大に向かって頷きかけた。

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