屍都市
「馬鹿野郎がぁ…!」

思わず口走る。

俺はな、今まで何ヶ月も何ヶ月も迷いに迷ってたんだ。

ホストを続けるか辞めるか。

悩みながらも踏ん切りがつかなくて、ずっとずっと迷ってて。

そしたらこんな化け物塗れになっちまってよ。

いい機会だから、これをキッカケにこんな街から出て行って、ついでにホストも辞めちまおうって。

まさに今決心がついたとこなんだぞ!

なのに何だって、てめぇは俺を振り向かせるようなタイミングでそこにいやがるんだ!

< 51 / 241 >

この作品をシェア

pagetop