屍都市
思えばこの充実感は、過去に経験がある。

…初めてホストとしてキャッチに成功した日。

初めて客から指名を受けた日。

ナンバー5の座に昇格した日。

いずれも、今と同じ充足感を感じていた。

自分の選んだ仕事に満足感を得ていた。

「女を守って死ぬのか…」

苦痛に顔を歪めながらも、その表情には笑みが窺える。

「俺ってかっこよくね?…流石ナンバー5ホスト…天野司様だぜ…」

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