シルバーリング
「お、おはよう…。」
とても元気で、とにかく明るい。
綺麗な顔立ちにバッチリ決まった化粧。
これが
―大木 愛美(オオキアミ)。
高校で初めて出来た友達。
「夏華ってさあ、彼氏いるでしょ?」
名前など紹介しあってすぐ、自信満々の顔で言う愛美。
「…い、…いないけど…?」
「…いないのっ!?」
教室に声が響く。
みんながあたしたちの方に集中した。
「うるさいぞ~。」
担任の先生が扉を開けて入ってきた。