シルバーリング



「なんなん?

男バスがどうかしたん?」


背中から海原くんが顔を出した。


「うわっ!

…びっくりした…。」


海原くんはあたしの表情を見てケラケラと笑った。


「ごめん、ごめん。

あー腹いてえ。」


お腹を抱えながら、海原くんは目に溜まった涙を拭った。



「笑いすぎでしょ!

ね、海原は何部に入るの?」


愛美もつられて笑いながら言った。





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