シルバーリング



目が覚めたのか真面目に聞く愛美の頭を、あたしはぼーっと眺めていた。



「文化祭では恒例となった、美女コンテストがありまして…、」



校長の話はついついあくびが出る。


あたしが俯いてあくびをしている時だった。



「ねえ!美女コンだよ!」


「…美女コン……?」



眠くて頭が動かないあたしにはさっぱりなんのことか分からない。





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