シルバーリング



「…はい?」


状況がさっぱり読めないあたしに全員の視線が向く。


あたしは固まったまま動けないでいた。



「沖本さーん?

お休みですかー?」


舞台にあがってくるようにと、司会の人が呼んだ。



「います!

いますよ!」


愛美が舞台に向かって叫んだ。


「ほら、早く!

行ってきなよ!」





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