シルバーリング



しばらく返事がなくて、あたしはゆっくり顔をあげた。


すると、俯いた海原くんがいた。



「…ごめん。

なんか…気に障ったかな…?」


恐る恐る覗き込む。



「ちゃうちゃう!

ちょっと恥ずかしくなって…。」


街灯で見えた、頬を染めた海原くん。

その笑顔が可愛くて、あたしの顔にはつい、笑顔がこぼれた。






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