シルバーリング
あたしには悩みがある。
それは、幼い顔。
化粧をすれば少し大人になるけど、あいにくあたしは化粧をあまりしない。
というよりしてる暇がない。
背も小さい為に、よく小学生に間違われる。
「一目惚れだね。」
「…何それっ!」
あたしはれいの言葉に笑った。
「そのまんまじゃん!
可愛い夏華に一目惚れしちゃって、もう俺どうすればいいか分かんないっ!」
れいはさっきの男子の心情だと言いながら身振り手振りで表した。
あたしはその前でお腹を抱えて大笑いした。