オール・アバウトなっちゃん
「不安がるのは勝手だが、その場限りにしろ」

夏希の命令口調にカーッとなった圭太は

「んだとぉごらぁ!」

とガラ悪い返事

すると

「私と圭太は、今日初めて組む…当然信頼関係など無い。それは解る…だが、お客さんは、どうなる?お前が不安がってたらお客さんは、もっと不安な筈だ。私を信用しろとは言わない。だけど不安な顔をお客さんに見せるな!それが出来ぬのなら…お前に客商売などする資格は無い」

夏希の台詞を聞いてた長谷川は

「圭太くん…一本取られたね」

なんて軽く言ってくるが、痛いとこ突かれた圭太は怒りでわなわな震えていた。
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