オール・アバウトなっちゃん
別に舟の確認の為では無い。

せっかく用意した櫂を装着する為だ。

だが、そこには仕事の前に舟の点検に来た圭太が居た。

正直、今圭太と顔を合わすのはマズいと思い外へ出たのだが…

「お前も準備しに来たのか?」

素っ気ない台詞…

「せっかく用意したからな…」

そう言って櫂を取り出し交換作業を始めると

「お前さぁたかだかキャリア2年そこらやろ?あんな態度取ってたら先輩達ともめやせんか?」

さすがの圭太も怒鳴り疲れたらしく、さっきと打って変わって随分穏やかな聞き方になって来た。

「まぁそこら辺は、お前の想像通りだがな…」

黙って聞いてた圭太は…
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