オール・アバウトなっちゃん
「そ、それよか…お客さん来ましたよ…こんなとこでダベってないで出迎えせなイカんでしょ」

と慌てて立ち去る圭太の後ろ姿を見て

「ああいうとこが圭太くんのいいとこよね。すぐに切り替えて仕事しようってするとこ…ちょっと噛んだけど」

「まぁあれがあるんで多少の遅刻は多目に見てんだけどな…」

二人がしみじみ語るのを黙って聞いてた夏希は

(あんなヤツだから巻き込みたくは無いが…仕方ない。これも縁だろうし…)

そんな事を思いながら静かに立ち上がった。
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