オール・アバウトなっちゃん
「おいおい…おどかすなよ…って無事に生きて戻りたければなって何だよ」

「言っただろ?私は源さんの報告書を読んでおると」

「って事は…源さんが事故った時と同じ状況が…」

「ああ…起こり得る…」

私にこう言われても圭太には、さっぱり解らないだろうが…下手に真実を知ってもどうなる訳でもないし…このまま何も知らず案内役を無難にこなしてもらうしかないか…ただ…私の責任が重大になるだけだがな…

「ったく…お前がタダ者じゃないってのは何気に解ったけど…何も言わんっちゃもんな…とりあえず言われた通りやるから…俺が合図出した時聞き逃すなよ」

圭太も納得づくって訳じゃないが協力してくれる気になったようだ。
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