とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
そこはaxelがあったような繁華街ではなく、ひっそりとした町外れの住宅街だった。
虎太郎と合流した俺達は離れた位置から様子をうかがっていた。
「よく分かったな…
どうやって調べたんだ?」
「前に揉めたバーストのヤツに昨日ばったり会ったんだよ。
んでカルト集団をこの近くで見かけなかったかって聞いてみたんだ。
そしたら週一ペースで夜な夜な集まってる変なん集団がいるって話を教えてくれたんだよ。」
「…ホント不気味ね…
みんな黒尽くめじゃない…
まるでお葬式みたい…」
話を聞きながら俺の陰に隠れたていた忍がボソッと呟いた。
「いかにもって感じだな…」
「ネットで調べたら裏サイトのチャットで悪魔を召還する方法について話してたぜ?」
「…ハッキングしたのか!?」
「人聞き悪いな…
ちょっと新参者のフリしてチャットに参加しただけだよ…」
「お前すげーな…」
虎太郎は得意げに笑った。
さすがウリエルが一目置くだけある。
「正確な人数はわからないんだけど、多分10人前後だと思う。」
だとするとメンバーは揃ったか…
そろそろ集会が始まるかもしれない。