とある堕天使のモノガタリ ~INTROITUS~



女性陣が作った大量の料理を囲んで夕食を食べる。


「話には聞いてたけど、生で見るとすげー迫力だな!?」

「筋肉バカの右京だから生きてるんだろうな~」

「待て、誰が筋肉バカだ!!」


陸と寛二がそう話すと皆に爆笑された。



「ふん!日ごろの行いが悪いのじゃ!」

「師範、俺完全にとばっちりなんだけど~」


悪びれた様子もない師範に虎太郎が泣きそうな顔をした。


「それにしてもアレはびっくりだった!

右京くん意外すぎる!」

「ねぇ~!忍がうらやましいわぁ...」



ぽ~っとなる女二人...
確かクミとアイコだったか?


「なになに!?右京が何したの!?」
 

身を乗り出す陸と寛二に忍が「なんでもない!!」と真っ赤な顔で焦りだした。


そんな感じで久しぶりに賑やかな夕食もほぼ終了し、片付けも皆手伝ってくれたお陰であっという間に済んだ。



早速道場にみんなで移動しちょっとした修学旅行気分になる。


「ここ冷房ないから暑いぞ?」

「今日は風があるから窓全部開ければ大丈夫だろ!」


「ねぇねぇ、電気消さない?
月明かりで雰囲気出て丁度いいじゃない!」

「一応ロウソク持ってきたよ~!」


忍がロウソクを何本か立てると、かなりそれらしくなった。

そうして男女8人で怪談を始める事にした。




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