とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
守護神
海への一泊旅行も無事に終了。
色々あったが忍も楽しそうにしていたし、行って良かったと思えた。
またいつもの日常を過ごす日々。
毎日の稽古や師範との乱闘…それに時々axelにも顔を出した。
夏休みも終盤のある夜、いつものようにaxelに行くと、店の外が騒がしかった。
sevenのメンバーを見つけて事情を聞く。
メンバーの話だと店内で口論になった男達がガクに追い出され、店の外で殴り合いになったとか…
まだ暴れ足りないのか、一向に騒ぎは収まらず野次馬が増えるばかりだ。
「ったく…
この店に来るヤツはこんなのばっかだな…
ちょっとコレ持ってて」
俺はそばに居たsevenのメンバーにヘルメットを渡すと、一番近くで暴れていた男の首を掴んで引きずり倒した。
1人…
次にその男に殴りかかろうとしていたヤツの鳩尾に手を突き出し張り倒し、
2人…
横に居た驚いた男の顔に裏拳を見舞う。
3人…
俺の存在に気付いた乱闘中の男の腹を蹴り上げ、
4人…
その足を軸にして更に奥の男の頭に回し蹴りを食らわした。
5人…
残った呆然としている男が俺の頭突きを食らうと騒ぎは収まった。
6人…これで全員か?
「暴れたいなら俺が相手してやる。
周りに迷惑かけるな。
次俺の前で騒ぎ起こしたらシバくから覚えておけ。」
俺はそれだけ言うと、ポカンと口を開けたままの男からヘルメットを受け取り店に入った。