とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
夕方少し終了時間より早く忍のバイト先に到着したので、店内で待とうと思いカフェの扉を開けた。
「右京!!いらっしゃい!」
「迎え来たけど早かったみたい」
「あと少しだから待ってて!
コーヒー持ってくから座って」
そう言われて奥のテーブルに行こうとして見覚えのある客に気付いた。
「…ここでなにをしてる…」
「ちーす!黒崎さん!」
「忍さんがバイトしてるって聞いたんで、来ちゃいました♪」
ジンヤ達はニコニコ笑いながらそう答えた。
「…お前ら目立つからくんなよ。」
「いいじゃないっすか~
忍さん見てると癒やされるんすよ~」
営業妨害にならないかちょっと心配になったが、忍に「大丈夫だよ」と言われてジンヤ達は堂々と居座った。
「最近、昴さんがsevenの人数増やしたいって言い出したんですよ…」
「そういえば今日後輩がseven入ったって言ってたな。」
「何かしようとしてるんじゃないかって今話してたんすよ」
確かに今でさえ人数多いのに、何を考えてんだか…
「嫌なら抜ければいいじゃないか」
「ん~…悩んでるんですよね~
ガクさんにはついて行くつもりなんですけど…」
「それに抜けるって言って昴さんにボコボコにされたヤツもいるし…」
俺はその話に眉を寄せた。