とある堕天使のモノガタリ ~INTROITUS~


チームの抗争に関してはガクもある程度把握しているようだった。


「ここ最近よく聞くんだ。

sevenは昴がなんか企んでるっぽいしな。」

「…消えた女が“飛鳥”だと考えると全てしっくり来るんだけど…

あ、俺の後輩が顔知ってるんだっけ…」

「今日来てるアイツか?

後で聞いてみる。」


んじゃそうするか…
チーム内の事だしその方が早いよな…

帰ろうとしてひとつ気になる事をガクに聞いた。

「そういえば、新しく入ったDJってsevenの人間か?」

「あぁ…アイツは最近入った…」


そこまで言って俺と同じ考えに至ったようだった。


「まさか…axelを昴が監視してるって事か?」

「チーム内の抗争を企ててるんなら有り得るかも…

気をつけろよ…なんかあったら連絡くれ。
すぐ行くからさ…」


なんとなく近いうちに何かが起こる…そんな予感がしてならなかった。




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