とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
第三章
断片的にだが蘇った記憶ーー
『俺の名は堕天使ウリエル
黄泉の門番が神の与えた俺の役目
神の慈悲でしばし与えられた休暇で…』
あの日この場所に転生したんだ…
風を纏った俺は背中に目をやった。
『漆黒の翼…』
ここは天狗の森。
『そういう事か…』
小さい頃、師範から聞いた昔話を思い出した。
天狗は…カラス天狗は堕天使だったのか!
今までの疑問が…
点と点が一つの線で繋がった。