とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
「いつっすか!?パーティやりましょうよ!」
「お!いいね~ここ貸切にしてやるよ。」
「パーティっつったらやっぱサプライズだろ!?」
腕に包帯を巻いたゴウもノリノリで話しに加わってきて、彼氏の俺は完璧にどうでもいいようだった。
「…もう誰の彼女かわかんねーな...」
「なに?
もしかして黒崎さん、二人きりで過ごしたいとかそんなロマンチックな事考えてんの?」
「ふ...させるかよ、そんなこと」
ニヤリと笑うゴウに「そうっすよね!」とジンヤが笑った。
それを見て俺は溜め息をついた。
「わーかったよ!好きにしろよ!...忍も喜ぶだろうし...」
「そういや~黒崎さんって誕生日いつなんすか?」
「ん?わかんねー。俺私生児だから。」
「あ~そうか!黒崎さんテンシ...ふごぉ!!」
またいらん事を口走るジンヤにシェイカーをぶつけて黙らせた。
「すまん。…手が滑った…」
そんなジンヤをスルーしてガクが口を挟んだ。
「よし、わかった!
黒崎の誕生日も一緒に祝ってやる!!」
「別に俺はいいって!」
「黒崎~...嬉しいくせに~」
ゴウは俺をバシバシ叩きながら豪快に笑った。