とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
自分の誕生日がメデタイと感じたことはないが、周りが盛り上がってくれるならそれも悪くないか...
「...ありがと...嬉しいよ」
ちょっと照れてそう言うと、虎太郎が抱きついてきた。
「右京~~~~!!今日もかわいいな~お前!!」
「きめーんだよ!!離れろ!」
「右京の為に“取っておき”のプレゼントを用意してやる!」
そう意気込む虎太郎はsevenのやつらを集めて何やら会議を始めた。
「プレゼントか...」
忍に何をあげようか考えながら仕事をした。
だいたい女の好みがわからない。
忍はブランドとか興味ないし…
貴金属?ピアスはフォカロルの契約の証くらいしかしてない…
考え込む俺の耳元でガクがボソッと囁いた。
「指輪は?」
指輪か…サイズがわからな…
「…って、心を読むな!」
「心の声がただ漏れだぞ。」
そう言ってガクは笑った。