とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
サプライズ
翌週11月に突入し、一気に寒くなり出した。
何をやってるのかわからないが、俺はパーティー前日からaxelに出入禁止を言い渡された。
「金曜は19時に来て下さいね?
忍さんはセリさんが連れて来る予定です。」
そうジンヤに言われ俺は眉を寄せた。
忍と一緒に行こうと思ったのにそれも却下か…
「店は休みにしたのか?」
「お店は3日間貸切っすよ。」
「3日間!?やりすぎじゃないか!?」
「ガクさんの指示だし大丈夫じゃないんすか?」
俺はため息をついて「分かった」と言うとジンヤは笑った。
俺はaxelのカウンター内でグラスを磨いていると今度はゴウが来た。
「…木曜から出入禁止になった…」
「あったりめーだ!絶対来んなよ?
そういや~例のブツは?」
「ブツって…マフィアみてーだな…
金曜の午後取りに行く予定。」
「完璧だ。派手にやるから覚悟してろよ?」
「…」
俺は半眼でゴウを睨んだ。
ゴウはそれでも楽しそうにニヤリと笑った。
周りが一致団結し過ぎて俺はアウェイな気がした。
…意外と寂しいかも…
なんて女々しい事まで思ってしまった。