とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
外に出るとsevenのヤツらと他のチームと思われるヤツらが大乱闘を起こしていた。
「なんだこれは…」
「…わざと止めなかった訳じゃないっすからね?」
ジンヤが俺にそう言ったが俺は無視して乱闘に近付いた。
まず一番あぶなそうな鉄パイプを持ってるヤツからだな…
振り上げられた鉄パイプを掴むと男ごと背負い投げた。
俺に気付いたsevenのヤツらは蒼白になって一斉に後退り始めた。
「く…黒崎さん…」
「すみません!」
「…お前らガクに謝って来い。」
そう言うとsevenのヤツらは店に走って行った。
「てめーら逃げんな!」
相手が追いかけようとしたのを見つけて、持っていた鉄パイプで足をふくらはぎから払った。
「ここらへんじゃ見ない顔だな…」
「sevenがどの程度か挨拶に来たんだよ!」
「axelにか?」
「sevenの溜まり場だろ!?有名だ!」
「そうか。じゃあaxelの決まりは知らないのか?」
「…決まり?ふん!クソ食らえだ!」
俺は眉をピクリとあげて睨むと「じゃあ…」と穏やかな口調を保って言った。
「じゃあ帰れ。ルールに従わないヤツらはaxelに近付かせない。」
俺は鉄パイプを地面に突き立て仁王立ちをした。