とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
axelに着くとガクとジンヤが居た。
「すまねーな…コイツらにレクチャーして欲しい。」
「黒崎さんのトモダチならよろこんで!」
みんなが「よろしく!」と頭を下げた。
ジンヤはひとりひとりに丁寧にレクチャーした。
「少しは様になったじゃねーか。
お前ら今日店出てみるか?」
ガクがそう言うとクラスのヤツらは嬉しそうな顔をした。
「タダ働きだけどな!」
「…だと思った…」
俺が言うとガクはニカッと笑った。
「ジンヤ、今日は楽出来るな。」
「そーっすね!」
俺は忍に電話を入れて、そのままバイトに入ると連絡しながら着替えた。
あのパーティー以来、俺達はスーツを着るようにしていた。
ジンヤと俺のクラスメートはすっかり仲良くなっていた。
「ここがsevenの溜まり場だったなんて知らなかった!」
「最近sevenの評判いいよな~」
「そうか!!やっとだな~」
ガクは嬉しそうに笑った。
「言い忘れてたけど、ガクがsevenのトップだぜ?」
俺がそう言うとクラスのヤツらは驚いて叫んでいた。
開店するとチラチラとsevenのヤツらや常連が集まり出した。
俺はカウンターに座って常連と話しながらクラスのヤツらをサポートした。