とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
ガラガラと開けると数学教師と女子生徒…
俺と橋本は一瞬固まった。
「…ちっ…違う!誤解すんなよ!?」
慌てる数学教師を俺と橋本は半眼で睨んだ。
「あ~…俺達口堅いし大丈夫。な?ウリ坊!」
「…先生…生徒はマズいだろ~しかも学校って…」
「かっ…勘違いしないで下さい!
マットを使いたかっただけです!」
「「…だろうな…」」
「そーじゃなくて!!」
必死な女子生徒に俺と橋本は吹き出した。
「冗談だよ!クク…先生、誤解生むから男子に手伝わせろよ~」
「それが居なかったから女子に頼んだんじゃねーか!」
「仕方ねーな!運んでやるよ!
橋本。そっちは虎太郎呼んで手伝わせろ」
「りょーかい!」
俺はマットを担ぐと数学教師に「幾つ?」と聞いた。
2枚マットを担ぐと俺は女子生徒とクラスまで運んでやった。
「すみません、先輩…」
「いや、笑わせてもらったからいいよ。」
「初めて見ました。先輩が笑ったとこ…」
「いや~あれは想定外だった。
クラスどこ?1年?」
「はい!1Aです!」
「あ~1年男クラと合コン予定だった1Aね。」
「…詳しいですね…ボツになりましたけど。」
「合コンしてやれよ…かなりがっかりしてたからさ!」
女子生徒は笑って「考えておきます」と言った。