とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
俺が忍に話しかけるようとすると、虎太郎に遮られた。
「お前か!右京を誘惑してるのは!」
その言葉に忍がキョトンとした顔で虎太郎を見ていた。
「アイツ俺の親友の虎太郎。
俺と忍のデート邪魔しに来たらしいぜ?」
ニヤリと笑って言うと忍は溜め息を吐いた。
「何言ってんのよ…
初めまして、虎太郎くん♪
私、黒崎忍!
一緒にご飯食べ行かない?」
ニッコリ笑う忍に虎太郎は拍子抜けした顔のまま答えた。
「へ?あ…はい、行きます!」
なんだ、その態度の変わりようは…