とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
俺が飛び降り着地と同時に巻き起こる風の渦...
だがそんなのどうでもよかった。
そのまま地面を蹴り駆け出すと、忍と男の前に入り込んだ。
一瞬男と目が合ったが次の瞬間、男が吹き飛んだ。
ゆっくりその男に近づこうとする俺を後ろから忍が抱きしめた
。
「右京!大丈夫!私は大丈夫だから...」
その声に我に返る。
震えながら俺にしがみつく忍を見て今まで感じた事のない感情が芽生えた。
・・・愛オシイ・・・
そして強くなりたいと思った。
もっと強くなって忍を守りたい。
そうだ...
この時俺は気付いたんだ...
俺は忍を愛している...