とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
振り返った忍に俺は聞いた。
「見たら…嫌いになるかも…」
「なるわけないじゃない!」
「なんで言い切れる?」
「私は右京が右京なら…絶対気持ちは変わらない。」
それでも俺は忍の前であの醜い姿になる事が出来なかった。
そんな俺に忍は優しく微笑むとぎゅっと抱き締めてくれた。
「いいよ、無理しなくて。」
「ごめん…俺…怖いんだ。
忍に嫌われるんじゃないかって…」
「嫌いになるはずないじゃない。バカね…」
「アレは…悪魔だよ…俺の中に居るんだ…
いつかアレに飲み込まれるんじゃないかって、そう思うとすげー怖い。」
「右京…大丈夫よ。その時は私が助ける。」
「…忍が?」
「なによ…その目は…」
突拍子もない発言に思わず吹き出した。
「くく…ありがとう。忍、大好きだよ。」
「もう!バカにしてる!」
真っ赤になって怒る忍を抱き上げてベットに下ろす。
「…そろそろ食べてもいいかな?」
服の裾から手を入れて返事を聞く前にブラのホックを器用に外した。
「あ…右京。」
「なに?」
「…羽根…仕舞わないで…」
俺は忍の服を脱がせながら漆黒の羽根で包み隠すように忍を抱いた。
「仰せのままに…」
甘く滑らかな肌を味わうように堪能する堕天使に、忍はその羽根をぎゅっと握り締めて幾度となく上り詰めた。
「あぁ…!!…はぁ…右京…私…もうダメ!」
「もっと見せてよ…忍…お前の色んな表情が見たい…んなぁ!?」
俺の足に自分の足を絡めると、上手いこと俺を押し倒した。