とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
進路
結局翌日は虎太郎に事情を話して断った。
忍はしばらくの間、ウリエルを恐れて俺に近寄らなかった。
ウリエルは相変わらずだが、体を共有するものとして向き合ういい機会だと自分に言い聞かせる事にした。
そんな感じで数日が過ぎ、学校ではテスト期間に突入した。
内申は悪いかもしれないが勉強はそこそこ出来る為、テストの点は良かった。
が、担任の宣言通り7月中は毎日補習が決定した。
修業式間近になったある日、『コンパ決まったぜ!』と言う声に俺と虎太郎は振り向いた。