とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
重なる唇…
重なる手のひら…
重なる吐息…
忍の全てが俺を狂わせた。
「右京…言って…っ…私を好きだって…」
透き通るように白く滑らかな忍の肌に口づける俺の銀髪を撫でながら聞こえたその言葉に…
今までずっと恥ずかしくて言えなかった言葉が溢れ出す…
「大好きだよ、忍…
忍の全てが欲しいよ…」
徐々に熱を帯びる忍の体に、制御が利かなかった。
滑らかな曲線に舌を這わせ…
次第に下へ下へと降り…
「ぁ…っ…ダメ!やっ…」
嫌がる忍を押さえ付ける。
「忍…ごめん…
それは無理だよ…」
溢れ出す滴に口を付けると跳ね上がる忍の体が…
凄く綺麗だった…
「忍…すごい綺麗…」
喘ぐ忍が妖艶に…俺を誘った。
「忍が足りない…
もっと見せて…」
今まで見たことのない忍がもっと見たい…
ぎゅっと忍を抱きしめ…
「欲しいんだ…
忍…俺がお前の最初を貰っていい?」
「右京…
…右京に…あげる…」
汗が滲む額を付け合わせると、ゆっくりと…
「いっ…!!…ぃゃ…っ」
やさしくゆっくりと…
「っ…忍…好きだよ…」
忍の涙にキスをしながら…
「ぅ…きょ…っ!!…いやぁ…」
忍の嫌がるその泣き顔ですら愛おしいくて…
もちろん止められるワケなくて…
何度も何度も耳元で俺の名前を呼ぶ忍が可愛くて…
腕の中で眠る忍の存在が嬉しかったんだ…