とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
虎太郎のおかげですっかり大人しくなった男達。
「で、お前らチームに入ってんのか?」
「はい、俺達はバーストってチームに所属してます!」
「バースト…sevenじゃないのか…」
「seven!?…あそこは最強ですよ…トップの“昴”って人が鬼みたいなヤツだって話ですよ!?」
「鬼…ちょっと見てみたいな。」
「sevenの溜まり場って知らない?」
「いや、分かりません…
…でもaxelってクラブでたまに暴れてますよ?
バーストのメンバーが絡まれて病院送りにされたんで…」
なるほど…
「ありがとう。axel行ってみるわ」
俺と虎太郎はバイクに乗りエンジンを再びかけた時、虎太郎は思い出したように男達に向かって口を開いた。
「そういえば、最近女子大生が行方不明になってる事件について何かしらない?」
「“神隠し”って言われてるヤツですか?
2つ先の駅にあるN大の人がいなくなったって話しかわかんないです…」
「そうか…サンキューな!」
その場を後にすると背後から虎太郎の声が聞こえた。
「今夜行ってみるか?axelに。」
その言葉に俺は黙って頷いた。