群青色のそら
***
いつしか、
空には輝く星でいっぱいになっている。
エルはぼんやりと、空を見上げていた。
エルの頭の中では
先程の重大な、
旅に出るという事実がぐるぐるとフラッシュバックしている。
(仲間と一緒に旅にでる‥‥か)
エルの心は様々な色で混ざり合っていた。
今まで
余り関わったことがない人達と仲良く出来るのかな。
もし仲良くなっても、いつかは離れていってしまうのかな。
「隣、いい?」
「‥ショウ」
隣を見ると、
ショウが聞くよりも早く、ドシンと腰を下ろしていた。
「なんか、いきなりだったね。
オレ、めっちゃビックリしたもん」
さほど驚いた顔もせず、あっさりとショウが言う。
「うん。あたしもビックリした」
「ま、そんなに悩むなって」
付き合いが長いだけあって、ショウにはお見通しのようだった。
「・・・うん。
あたし、ショウの言う通り悩んでるかも」
エルの手に自然と力が入る。