もう先生しかスキになれない

キーンコーンカーンコーン♪

これで、先生とはもうさよなら...だな。

しかしチャイムがなっても授業を終わらせない先生。


─────

30分も授業を延長してくれた。

「じゃあこれで終わります...起立!」

立ちたくない...

「古屋さん、最後に俺に聞きたいことありますか?好きなおにぎりの具でも構いませんよ!」

と笑いながら言う。

...好きなおにぎりの具なんか聞いたら...
もう一生、先生のこと忘れられなくなる。

そう思った。

だから私は
「大丈夫です」
って...言った。

後悔するって分かってたけど。
< 27 / 40 >

この作品をシェア

pagetop