I LOVE YOU
「俺と8コも違うのか…。なんかお兄ちゃんの気分だな…」
そう言って久遠さんはドライヤーのスイッチを消す。
乾いた髪を久遠さんが手ぐしでとかした。
「髪…伸びたな…」
手は髪から首へ落ちていき、後ろからそっと抱き寄せられたので、私はふざけて言ってみた。
「久遠さんは変態お兄ちゃんだね」
「お兄ちゃんていうのは妹が可愛くて仕方ないんだよ。…ねぇ、久遠さんじゃなくて"まもる"って呼んでほしいんだけど…」
その瞬間、まもるさんは私の体を正面に向かせた。