I LOVE YOU


それに、今日の授業もこれで終わり。


深いため息を吐くと、前から私を呼ぶ声。見れば、鈴木先生がこちらを見て私を手招きしていました。


「野上(のがみ)さん、申し訳無いですが、放課後に、今日配ったプリントを持ってきてくれませんか?」


なんと!!これは先生に恋する私に神様が味方をして、こんな素敵なチャンスを!!!


「大丈夫です先生!!お任せください!!」


「ありがとうございます」


先生は微笑みました。先生、それは反則です…。


先生は最後に、宜しくお願いします、と言い残して教室を後にしました。


私はすぐに友人の亜美ちゃんのところへ向かいます。


「亜美ちゃん!!亜美ちゃん!!見た!?見た!?」


「見てたわよー。良かったわねー、桜子ー」


亜美ちゃんは携帯をいじりながら答えます。…亜美ちゃん、テキトーすぎです…。


「あんなオヤジの何処が良いってのよ…」


テキトーなうえに舌打ちまでする亜美ちゃん。




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