I LOVE YOU


2人で佑介の家から出ると、軽く夕食をとって別れた。


私は真っ直ぐ家には帰らずにその辺をぶらぶらと歩きつづけた。


~♪


携帯から着信音が流れてきて、ディスプレイを確認すると美奈子からだった。


「もしもし?」


『あ、瑞穂?ねぇ、今週末のクラス会一緒に行かない?久しぶりに皆と会おうよ』


電話越しからでも可愛らしい声が鼓膜を振動させる。


「うーん、そうだね。でも、佑介君はどうすんの?」


『佑介は友達と一緒に来るって~。彼女がいるのに扱い酷いよねぇ』


笑いながら言う美奈子は別に普通で、私が了解の返事をすると、ありがとー!!とたくさん感謝の言葉を言った末に電話は終了した。


大きく息を吐き出せば、白い煙が空を舞う。私はくるりと向きを変えて帰る場所へ足を進めた。




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