I LOVE YOU


「今日で佑介と一年になるんだ」


それを言う美奈子は凄く幸せなオーラが出ていた。私は友人の幸せを嬉しく思っている反面、自分たちの関係もどのくらい経ったのか疑問が浮かんだが、すぐにそんなことはどうでもよくなったので頭から消した。


「そうだったの!!おめでとう!!」


「うん、ありがとう」


私たちはそこから少し話を続けて、お互いそれぞれの駅で別れた。


その日の夜、いつも鳴るはずの携帯が今日だけは電池が切れたように全く動かなかった。記念日だからだろうか、携帯が鳴る気配は感じれなかった。結局その日は、いつもより早く寝ることができた。


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