I LOVE YOU


クラス会当日


私はあの日買った服を着て、美奈子と一緒にレザンへ向かった。


到着する頃にはほとんどのメンバーが集まっていて、久々の再会に喜びながら私と美奈子は席についた。


エビチリ、スパゲッティ、色とりどりのサラダ、唐揚げ、お寿司、デザートなど沢山のご馳走がテーブルにところ狭しと並び、中央の金網には脂をのせた牛肉達が火に焙られている。


幹事がいただきますの挨拶をしてから私達もつづいて言って料理に手を伸ばした。


1時間すると、あんなに沢山あった料理は皿から消え、食べ終われば個人がそれぞれ別れて集団をつくり、仲間と話に花を咲かせていく。


私もその内の1人で、美奈子とは別に、違う友達と会話を楽しんでいた。


その時だった。手に違和感を覚えた私は、そこに視線を移せば、私の手の上に誰かの手が重なっている。更に視線を移して顔を上げると、佑介が座っていた。


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