I LOVE YOU
電話が終われば眠気が襲ってくる。私は寝てしまわないうちにお風呂場へ急いだ。
休み明けの学校は、いつもと変わらない平凡な時。ただ、佑介のことを除いて。
私は佑介と合わなくなった。佑介も私と合うことを自然に拒否しているようだった。それが美奈子によって叶わないときもあるが、その時だけ我慢すればいい、と思えば別に苦ではない。
携帯もあの日から鳴らなくなった。鳴ったところで出はしないが。それでもさっきから携帯をパカパカと開いたり、閉じたりする自分が、何だか腹立たしかった。
とうとうイライラがピークに達して、私は携帯をベッドに投げつけた。飛びすぎた携帯は、壁にぶつかってベッドへ落下していく。
いいざまだと、思いながら私は携帯に背を向けた。