I LOVE YOU
ある週の休日、朝遅く起きた私は1人で遅い朝食をとっていた。
突然携帯が鳴り出し、ディスプレイを確認すると、佑介からだった。
「もしもし…」
暇だから出てみると彼はおはよう、と返してきた。
『今何してる?』
「家でゴロゴロしてた…」
『親、いる…?』
「居ないよ。あたし1人だけ…何で?」
『瑞穂と2人だけで話がしたかったから…。今からそっちに行ってもいい?』
近くまで来てるんだ、と言って佑介は黙った。
「……いいよ」
特に断わる理由も無かったから、私は電話越しに頷いた。
しばらくしないうちに家のチャイムが鳴る。私は小走りぎみに廊下を渡ってドアを開けた。
「いらっしゃい、上がって?」
「…お邪魔します」