I LOVE YOU
「いいよ。奈々が言いたくなったときにちゃんと言ってくれればそれでいい…」
そう言って再び目を閉じると、ありがとう、と奈々の声が聞こえた。
その日から俺と奈々の一緒の生活が始まった。奈々は仕事をしてない分、家の掃除からなにまで何でもやってくれた。
「ただいまー」
「お帰りなさい。ご飯ちょうど出来たから一緒に食べよ!!」
奈々は帰って来た俺に気づくと、今日は鍋だよー、と鍋を見せてきた。俺もちょうど腹が減ったので靴を脱ぎ、素早く着替えてリビングに向かった。
「カレー鍋?」
「そうそう。私初めて食べるんだよねー!!」
鍋を見ると茶色い液体の中に肉やら人参やらが入っていて、テレビで見たことはあるが、実際に見るのは初めてだった。
食べてみると普通にカレーの味がした。でも鍋にするのも悪くはなく、最後はチーズを入れてリゾットにして食べた。
その後は風呂に入って、ビールを飲んで、次の日になる前に眠った。