I LOVE YOU
「ごめんなさい!!」
いきなり奈々は土下座を始めた。俺は奈々の行動に驚かされ、一歩後退した。奈々はそんなことも気にせず、ごめんなさい、ごめんなさい、と謝り続けた。
「何でも言うこときくから!!だから追い出さないで!!あの人にだけは…、あの人にだけはお願いだから言わないで!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!」
奈々はあの時のように俺の足にしがみついてきた。俺はなんとか奈々を足から外して抱きしめた。
「奈々大丈夫だから!!誰にも言ったりしないし、家からも追い出したりしない!!だから落ち着け、な…?」
奈々をおもいっきり抱いて背中を擦ってやる。大丈夫、大丈夫、と言えば、奈々は安心したのか、また子供みたいに鳴き始めた。