I LOVE YOU


そのあとの俺達は今まで通り夕飯を食べて、風呂に入って、だらだら過ごしながら互いに布団へ入っていった。



目が覚めて近くにあった目覚まし時計を掴んで見ると、夜中の2時を差していた。


時計を置いてボーっとしてると、リビングから光が漏れていることに気付き起き上がった。


ドアを開けると、ソファーに深く腰掛けた奈々の姿を見つけ、俺は奈々の側へ歩み寄った。


「眠れないのか…?」


声をかけると奈々の微かにはね上がった。彼女はゆっくりと振り返った。


「あぁ…、ごめん、起こしちゃった?」


申し訳なく言う奈々の問いかけに答えずに、俺は彼女の隣に座った。


「…………」


「…薫…?」


奈々が眉をハの字にしながら俺を見つめる。



「!!」


その瞬間、俺は奈々を抱き締めた。


< 63 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop