I LOVE YOU
そのあとの俺達は今まで通り夕飯を食べて、風呂に入って、だらだら過ごしながら互いに布団へ入っていった。
目が覚めて近くにあった目覚まし時計を掴んで見ると、夜中の2時を差していた。
時計を置いてボーっとしてると、リビングから光が漏れていることに気付き起き上がった。
ドアを開けると、ソファーに深く腰掛けた奈々の姿を見つけ、俺は奈々の側へ歩み寄った。
「眠れないのか…?」
声をかけると奈々の微かにはね上がった。彼女はゆっくりと振り返った。
「あぁ…、ごめん、起こしちゃった?」
申し訳なく言う奈々の問いかけに答えずに、俺は彼女の隣に座った。
「…………」
「…薫…?」
奈々が眉をハの字にしながら俺を見つめる。
「!!」
その瞬間、俺は奈々を抱き締めた。