強く生きろと、君は言った
詩絵理は無表情な仮面を外し、銀の瞳をメカニカルな光の渦にきらめかせた。
「今回はそれを救うのが私の使命か。やれやれ。そもそもが音楽機能用のアンドロイドに、よくもそんな難事を押しつけてくれるものだ」
まるで男の言うような台詞にも、フォリオ・テイラーは動じない。
なぜなら彼女が詩絵理を起動させ、使役するマスターであるからだ。
そう、プログラムした張本人も彼女なのである。
「次元空間を移動して歴史を救うことができるのは、いまはおまえしかいないのよ」
詩絵理は、そこだけに関しては、あえて反論するプログラムがなされていない。
「おおせのままに。わが姫君……いや、すべての女王であらせられるところのわが主よ」
「今回はそれを救うのが私の使命か。やれやれ。そもそもが音楽機能用のアンドロイドに、よくもそんな難事を押しつけてくれるものだ」
まるで男の言うような台詞にも、フォリオ・テイラーは動じない。
なぜなら彼女が詩絵理を起動させ、使役するマスターであるからだ。
そう、プログラムした張本人も彼女なのである。
「次元空間を移動して歴史を救うことができるのは、いまはおまえしかいないのよ」
詩絵理は、そこだけに関しては、あえて反論するプログラムがなされていない。
「おおせのままに。わが姫君……いや、すべての女王であらせられるところのわが主よ」