【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
竹下通りの奥の、明治通り側…所謂、裏原宿の方に抜ける。



ヤスはそのド派手な格好で我が物顔で道をずんずん進み、私だったら絶対に入らないような店に入っては、じゃんじゃか買い物をしていく。



「ちょっと。どんだけ買えば気が済むの。気持ち悪。」



「稼いだ金の使い道が他にないんだよ。」



嫌味をサラリと言ったヤスは、私を店の前で待たせ、また他の店へ入る。



あのどす黒野郎の荷物、という最低なオプション付きで。
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