【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
ようやく二人のそれぞれのことが終わり、兄貴の車に揺られ始めたのは夕方。



「丁度いい時間。さすが俺。」



「うわーヤス君ったら俺様なんだからあ。」



二人の会話を聞いていると、やはりなんとなく仲が良いことが窺える。



本当はヤスはクライアントなんだから、兄貴は敬語を使わなきゃいけないんだろう。



だけど、この悪魔相手に臆することなく対等に話してるということは、やはり二人はビジネスの関係だけじゃなく、友達なのだろう。



そんなことを考えているうちに、目的地に到着したみたいだ。
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