【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
ヤスがカードキーで開けた部屋は、有り得ないくらい大きな部屋。



まず目についたのはディナールームで、奥に扉がもうひとつ。



私はキョロキョロしながら部屋を見渡し、そしてその扉を開く。



中には、広い部屋に、見たこともないような大きなベッドがひとつあった。



私はあまりの光景に固まってしまった。動きも、思想も。



そんな私の身体を、私より少し大きな身体が包み込む。



「アスカは初めて?こういうところ。」



その低い声は、やけに機械的なはずなのに、どこか甘ったるい。
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