【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
なんか…とろけてしまいそう。



そんな風に思ってる自分にムカつく。



けど、ヤスとのキスが、嫌だと思うどころか、心地好く思うのは、なんで……?



ヤスのその生暖かい舌が私の歯型をなぞり、口内を犯す。



「ふぅ………んっ!」



苦しくて、鼻から抜ける甘い声に背中がぶるり、と震えた。



「ヤベ…ホント、その可愛く鳴くのって、反則。」



「や…知らない!」



私とヤスの口を繋ぐ銀の糸をやらしい舌使いで舐め取り微笑む目の前の悪魔に、私の心臓がどくんと脈打つ。
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