【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
その細い身体のどこにそんな力があるのか。


私を俵担ぎをしたまま、2階の階段を上がるヤス。



そのままヤスの部屋へ私ごと入ると、ベッドへ乱暴に投げられた。



動く間もなく、ヤスが私の身体へ覆いかぶさる。



「もう冷え冷えだな。」



「止めろ…!は、なせっ!」



声でしか抵抗出来ない私のシャツを、楽しそうに剥がしていく目の前の美しい悪魔。



あっという間に下着姿にされた私の顔はカッと熱くなる。



「み、見るな。」



「無理な注目じゃね?ってか、フロントホックとか、めちゃくちゃ好都合。」



ニヤリ、と笑うヤスを睨むことしか出来ない自分。糞、悔しい。
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